招待状マナー
ふたりのウェディングストーリーの始まりは、思いを届ける素敵な招待状から!
封筒から取り出した瞬間伝わる喜びと感動…
おふたりの思いが詰まった招待状を手にするゲストの皆様はきっと幸せな気持ちになることでしょう。
形となってゲストの皆様のお手元にお届けする最初のアイテムが招待状なわけです!
だからこそ招待状には特別な思いがあるんですよね。
デザインにもこだわりたいし… ふたりらしさも表現したい… そして感謝の思いを届けたい… などなど。
ペーパーアイテムを手作りされたカップルに関し “キット” を購入したお店は?で圧倒的に多いのが『ネットショップ』
でもここで注意してもらいたいのが “2点”
■1点目 ほとんどのお店で無料サンプルを提供しています。これは必ず取り寄せてみてください。画面で見るのと実物とではやはりイメージが違うことがあります。紙の質感や厚みはなかなか伝わらないもの…。失敗しないためにも早めにサンプルを取り寄せて確認してみましょう。
■2点目 サンプル請求の際可能であればテストプリント用紙を同封してもらうようにしましょう。ご自宅のプリンターでうまく印刷できるか?念のため試しておくと安心です。特殊な紙や封筒がうまく給紙できなかったり、汚れてしまったり…。まれですが思ってた仕上がりにならないこともあるようです。
では招待状の中身はというと…
最近では披露宴のスタイルも多様化してきて、文章も昔ほどは堅苦しいものではなくなってきた感があります。ご親戚や近しい方だけのパーティーやお食事会などでは、おふたりの自然体な言葉の方がよかったりもしますよね。
とはいっても、結婚式はおふたりを支えてくださった大切な方々をお招きするわけですから、基本的なマナーは押さえておく必要があります。場合によっては文章を同僚や友人用のパターンと上司や来賓用のパターンで分けて作った…なんてお話もお聞きします。業者さんに頼むと別途料金が発生するものも、手作りの場合は費用がかからず自由に作れるのでアレンジの幅が広がるかも?
他にも、文章はどのように書けばいいんだろ…? 誰の名前で出すの…? 返信はがきの受け取りは…? 招待状っていつ出せばいい…? などなど意外と疑問に思うことも多いのではないでしょうか?
こちらでは招待状の基本マナーを分かりやすく解説していますのでご覧になってみてください。なお、地域の風習などによっては異なる場合がございますので、ご両親様や会場様に確認をとりながら作成することをお勧めいたします。
1 文章
「お祝い事には終止符をうたない」「区切りをつけない」との意味から文中には「。」「、」の句読点は付けず、一文字分スペースを入れます。同様の意味から段落を変える際も行頭は空けないのがしきたりとなっています。更に別れや終わりを連想させる忌み言葉(切れる・去る・離れる・枯れるなど)や繰り返しを連想させる重ね言葉(度々・重ね重ね・再びなど)も避けた方がよいでしょう。
従来「結婚は家と家との結びつき」との考えからご両親様が両家を代表してご招待するといった内容の文章が一般的でした。最近では挙式・披露宴スタイルも多様化しており新郎様・新婦様おふたりが主体となり皆様をお招きするといった文章も多くなってきております。地域の風習や挙式・披露宴のスタイルによっても異なりますので文章に関しましては、ご両親様とも相談の上決めるようにしましょう。【→ 招待状文例サンプル】
2 頭語〜結語
手紙の書き出しに用いる挨拶の語で「謹んで申し上げます」を意味します。結婚式の招待状の場合、一般的な手紙等で使用される「拝啓」(結語は「敬具」)よりかしこまった機会に用いられる「謹啓」を使用しましょう。それに対する結語は「謹白」または「敬白」が一般的とされています。
3 時候の挨拶(季語)
手紙を書く際文頭で使用される季節を表す挨拶の言葉です。発送月によって時候の挨拶(季語)が異なりますのでご参照ください。
■ 1月 新春の候 ・ 初春の候
■ 2月 立春の候 ・ 向春の候
■ 3月 早春の候 ・ 浅春の候
■ 4月 陽春の候 ・ 桜花の候
■ 5月 新緑の候 ・ 薫風の候
■ 6月 初夏の候 ・ 向暑の候
■ 7月 盛夏の候 ・ 大暑の候
■ 8月 晩夏の候 ・ 残暑の候
■ 9月 初秋の候 ・ 新涼の候
■10月 清秋の候 ・ 仲秋の候
■11月 晩秋の候 ・ 深秋の候
■12月 初冬の候 ・ 寒冷の候
5 続柄
「二男」「次男」どちらが正しい表示?この部分に関しては様々な見解があるようですが、結論的にはどちらも正しいとされています。国語辞典の中には「次男」を正しい書き表し方とし、「常用漢字表」の音訓外で「二男」という書き表し方があること。法律上は「二男」と書くこと。などが参考として書かれているものもあるようです。法律上では一般的に「二男」が使用されています。これは戸籍法施行規則の付録にある戸籍記載のひな型に「長男・長女・二男・二女」と例示されていることに基づいているようです。いずれも正しい表示とされておりますが、迷われるような場合はご両親様や会場様の見解なども参考にされるとよいでしょう。
7 招待状名義人
本状の文章内容によって両親名又は本人名を表示します。(連名文章は主体となっている方となります)
本人名による文章で作成される際、おふたりが既に入籍し新生活をスタートさせている場合の新婦様のお名前表示は新たな姓?それとも旧姓?招待状発送時のおふたりを表示しようとするのであれば新たな姓で連名表示となるのでしょうが、一方では結婚式・披露宴を節目と考えられる方もいらっしゃるため迷われることも多いようです。入籍の時期などおふたりの状況がそれぞれで異なるため一概にはいえませんが、おふたりの入籍を既にゲストの皆様がご存知の場合には新たな姓で連名(新婦様のお名前に添えて旧姓を表示)、ゲストの皆様にまだ入籍のご報告をしていない、ご存知ない場合には旧姓で。といった考えもあるようです。この点はご両親様ともご相談の上決めるようにしましょう。会場様の見解もお尋ねになるとよいでしょう。
8 日程・時間
ゲストの皆様全員に挙式へのご列席を案内される場合は、挙式・披露宴時間ともに表示し付箋を全ての方に同封しましょう。(本状追伸欄などに挙式へのご列席案内の文章を加えられた場合、付箋は不要)限られた方のみに挙式へのご列席を案内される場合は、披露宴時間のみ記し挙式へのご列席を案内される方には挙式付箋を同封しましょう。事前に式場様に挙式会場の収容人数を確認しご列席いただく方を決めましょう。また人前式の場合、披露宴の宴頭で人前式を行うスタイルもございます。その際は「人前式 披露宴 午後〇時」にて表示する場合もございます。(この場合挙式付箋は不要)なお、お昼12時台の時間表示は「12時」「12時30分」(※午前・午後表示なし)あるいは「正午」「午後0時」「午後0時30分」との表示が一般的です。
9 出欠返信期日
宴席日1ヵ月前を目安として出欠の返信期日を設定し月日を記します。特定日を表しますので縁起のよいとされる「大安」「友引」を選ばれるケースが多いようです。なお宴席日までの日程に余裕がない場合は「折り返し」としてもよいでしょう。
【封筒イメージ】
【封筒料金】
◆定型 25gまで…82円
◆定型 25g〜50g…92円
※それぞれ『慶事用切手』がございます。
※重さが25g前後と料金の判断が難しい場合は92円切手を貼るようにします。料金不足は失礼になりますので注意しましょう。
◆定形外…120円(※重量により異なります)※120円切手には『慶事用』はございません。
10 封筒差出人
封筒の差出人は招待状の文章・名義人に揃えます。両親文章…両親、本人文章…本人、連名文章…主体となっている方、となります。一般的には新郎様側・新婦様側それぞれご住所・お名前を表示します。→①
入籍したおふたりが本人名で差出される場合も本状名義人に揃えます。本状の新婦様名を“新たな姓で連名表示”にされる場合、封筒もご住所とおふたりのお名前を連名で表示します。(新婦様には旧姓表示を添える)→②
しかし入籍し同居済みながら本状を“旧姓”で表示した場合、また入籍はまだだが同居している場合の住所表示は?現在お住まいのご住所におふたりのお名前を表示するパターンもあるでしょう→③ が、新郎様・新婦様それぞれでのご住所表示をお考えになる方も多いようです。その際はいずれかまたは双方をご実家の住所で表示されるとよいでしょう。→①
本状名義人とあわせてご両親様とも相談の上決めるようにしましょう。会場様の見解もお尋ねになるとよいでしょう。なおご住所の郵便番号に関しましては省略してもよいと考えられております。表示される場合“〒”マークは「記号である」との解釈から表示はせず、「123-1234」のように番号のみ表示するのが一般的とされています。ご住所の表示も「1丁目1番1号」あるいは「1-1-1」いずれの表示でも問題ありませんが、バランスよく新郎様側・新婦様側で揃えて表示するとよいでしょう。
なおご友人が発起人となっての祝賀パーティーは発起人(代表)が差出人となり「鈴木亀太くん 高橋鶴代さん の結婚を祝う会 発起人(代表) 〇〇〇〇」といった表示にし、発起人と面識のない方でも開封前に分かるようにしておくとよいでしょう。
【返信はがきイメージ】
● 豆知識 ●
表面|はがき上部の【POST CARD】【郵便はがき】の文字は、当郵便物が“郵便はがき”である旨を証する表示です。表示が無い場合“第一種郵便物(82円以上)”とみなされますので手作りされるカップルは削除されませんようご注意ください。
◆返信はがきには52円切手を貼付します。
※52円切手には『慶事用』がございます。
※日頃顔を合わせることの多い職場の方や友人、近所にお住いの親戚など手渡しされる場合も含めて(その場で返事をいただけそうな方であっても)返信はがきには必ず切手を貼付するというのがマナーです。返信はがきはご媒酌人様は不要です。
注:2017年6月より郵便料金が改定されます。それに伴い返信はがきに貼る切手は52円から62円となりますのでご注意ください。
11 返信はがき
返信はがきの受取人は、本状の文章・封筒の差出人と同一である必要はありません。出欠の返事をもとに披露宴にむけて準備を進めてまいりますので、取り掛かりやすさを考慮し決めましょう。なお自分宛(両親宛)のはがきのため敬称部分は「行」となります。
新郎様の関係者、新婦様の関係者それぞれで管理できるよう各々作成するのが一般的ですが、本状・封筒差出人がおふたりの連名による場合、返信はがきも同様に連名で表示されてもよいでしょう。なお本状・封筒では新婦様のお名前に旧姓表示を添えましたが、返信はがきは確実にお手元に届くことを目的とし、また本状の内容等から入籍し姓が変わったことは伝わりますので表示しなくてもよいと考えられております。
入籍済ながら新婦様の返信はがきの宛名を旧姓で新居宛にされた場合や招待状発送後に新居へ引っ越し返信はがきの宛先と異なる住所になった場合は、郵便局への届け出やポストへ旧姓によるお名前表示といった対応が必要になる場合もございます。管轄の郵便局に確認の上返信はがきが確実に届くようにしておきましょう。
その他、お料理を数パターンから選んでいただくチョイスメニュー、遠方からお見えになるゲストの方の宿泊希望、送迎バス利用の有無等出欠以外にもお返事をいただきたい事項がある場合は返信はがき裏面下部に印刷し出欠と併せて返事をいただくとよいでしょう。(予め会場様に対応状況等をご確認の上印刷を行いましょう)
12 付箋
ご祝辞や乾杯のご発声の依頼、結婚式へのご列席案内などおひとりおひとりに宛てたメッセージは、付箋を作成し招待状へ同封いたします。下記に一般的な付箋の文例をご紹介いたします。なおご祝辞や乾杯のご発声、受付などに関しましては、事前に了解をいただいた上で招待状に同封するようにしましょう。
13 封入
封入に関しましては様々な見解がございます。ここでは比較的多く採用されている封入方法をご紹介いたします。地域の風習・会場様の見解によっても異なるようですので事前にご確認されるとよいでしょう。
①返信はがき・地図・付箋をサイズが大きいものが下、小さいものが上になるよう重ねて並べます。
(ご媒酌人様へは返信はがき不要です)
②二つ折りの招待状の場合は①を中に挟みます。なお招待状がカードタイプや二つ折りタイプであっても特殊形状の場合、招待状を一番下に配置します。
③ 従来は招待状の表面が封筒の表側(宛名側)を向く入れ方が多く見受けられました。しかし最近では、お客様が見やすいようにとの配慮から、封筒を開け取り出した際に招待状の表面が見えるように封入するケースが多くなっているようです。
④ 招待状と、封筒差出人との上下の向きが逆にならないようにしましょう。招待状を取り出した際、中に挟んだ付箋がこぼれて封筒の中に残らないようにとの考えから二つ折り招待状の場合山折部分が封筒の底側を向くように入れるという見解もございます。この場合デザインによっては封筒の上下と逆向きになってしまうケースがあります。その際は向きが揃うように入れましょう。
*手渡しの場合、糊付けせずにシールのみを貼って封を綴じることが多いようです。これは手渡しの場合、受け取ったその場で開封されることも多いため、開けやすいようにお客様への配慮からとされています。
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